菜切包丁

菜切包丁

その名の通り野菜を切ることに長けた包丁で、薄切り、せん切り、大根の桂むきなどがしやすく、台所に一本あると重宝します。現代では最も一般的となった「文化包丁」が出来る以前は、野菜・魚が日本の食文化の中心で、「菜切包丁」や「出刃包丁」といった包丁が台所では主流でした。

刃が薄くて幅が広く、先が尖っていないのが特徴です。地域により、江戸時代のタバコ包丁や農家での生糸生産に使用する桑切包丁などを転用してきたため、形状・刃の湾曲加減・両刃片刃といくつかの種類が存在します。現代では両刃が一般的です。

刃渡 仕様 価格(税込)
150 mm 刃:両刃
鋼:青紙
柄:木柄・籐巻き
13,000 円
180 mm 15,000 円
180 mm 幅広 17,000 円

※1点ずつすべて手作りのため、サイズや仕上がりのイメージには多少誤差がございます。

鋼について

構造は三枚合わせで、「地金・鋼・地金」のサンドウィッチ構造になっており、鋼を包丁の背に多く配分し、メインフレームにすることで、柄に加えた力を余すことなく食材へと伝え切る事が出来ます。また、研ぎ減っても切れ味が保たれ、長くお使いいただけます。

[青紙]
食材を切った際の切れ味の持続性には優れますが、研ぎ難くい性質があります。

[白紙]
研ぎ易く、それだけに絶対的に切れ味鋭く、維持管理にも優れます。
一方、青紙に対して摩耗が速いので切れ味の低下も速いです。

黒打ち仕上げによる無骨な美しさ

祥啓の刃物は、焼き入れによって黒くなった地金の表面を磨かずに残す「黒打ち」にて仕上げております。
鍛錬の跡の凸凹感が際立ち、趣ある仕上がりとなります。
また、表面に漆焼き付け処理を施して、水に強く、やや錆びにくくしてあります。
磨き仕上げは、厚みを持たせて作り上げ、磨き落としますので、黒打ちよりも高額になります。

黒打ち仕上げ
黒打ち仕上げ
磨き仕上げ
磨き仕上げ

柄の種類

柄の種類は、籐巻き・木・鹿角などがあります。
こちらも厳選した原料を用い、1点1点手作業にて仕上げております。
ご紹介のもの以外にも、バリエーションは豊富にございます。

籐巻きの柄_黒
籐巻きの柄・黒
籐巻きの柄_茶
籐巻きの柄・茶
木柄
木柄
鹿角の柄
鹿角の柄

オリジナルの名入れも承ります(無料)

ご使用者様のお名前を刻印いたします。
贈り物にも大変喜ばれております。

名入れ_01

火造り刃物の製造工程

原料選びから、「火造り」による刃物の製造、研ぎ出しまで、祥啓の刃物の製造工程をご紹介しております。

刃物ができるまで