ウッドハンドルの試作

試験的に製作したウッドハンドル。材は黒柿。
茎はコンシールドタングで、タングエンドは柄の末端近くまであります。

ウッドハンドルの試作_01

コンシールドタングは、柄の中に平たい板状の茎を差し込んで、目釘で止める構造となっています。
強度的には、フルタングの籐巻き漆塗りの柄の方が上ですが、従来の和包丁などに採用されている、差し込み式のナロータング構造より茎の耐水・防錆・強度が勝り、和包丁など高級品においては、今後はスタンダードになっていくと考えられます。
二枚の板に、茎の大きさに合わせて溝を削り込んで接着する為、強度補強の工夫が必要で、挿し込みの柄よりも割高になってきます。

ウッドハンドルの試作_02
ウッドハンドルの試作_03

コンシールドタングの刃物と言えば日本刀が当てはまりますが、朴材に彫り込み茎を入れ、目釘で止めるだけです。それも目釘の素材は竹などで、柄と刀身は接着剤で補強される事もありません。
朴材の二枚の板は、接着剤で留めてあるだけなので、刀装具の金具や柄巻きで補強します。
抜き差ししやすいため、研ぎの際は刀身を分離させて行います。
柄と刀身にはわずかに遊びがあり、戦で打ち込まれても打ち込んでも、その遊びが手首と刀身を衝撃から守るようになっているのも特徴です。生活用品としては、この遊びがない方が実用的ですね。

ちなみに、茎(なかご)は英語でstemで、stemを訳すと「柄」になるのですが、刃物などではもっぱら「Tang(タング)」と表現されます。

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